みなさん、こんにちは。障がい者支援施設「ソシオワーク」を運営します社会福祉法人てぞろ福祉会の理事長 狩野洋一(カノヨウイチ)と申します。

障がい者支援施設 ソシオワークでは、主に18歳以上の発達障がいや精神障がいをお持ちの方々に対して、色々な作業や運動、社会活動を通じて、支援するサービスを実施しています。

私は、池田市障がい福祉課ケースワーカー(子どもから成人まで)、池田市立くすのき学園での生活支援員や副園長、池田市障がい者地域生活支援センター相談支援員として勤務する中で、多くの発達障がいの方々と出会い、その方々から多くのことを学ばせて頂きました。

発達障がい者の方々に対する支援方法を模索する中で、日本の自閉症治療療育における第一人者である佐々木正美先生と出会い、TEACCH(ティーチ)の基礎を教えていただきました。

その後、アメリカのノースカロライナ州における自閉症療育システムの視察研修に参加し、ノースカロライナ州におけるTEACCHの包括的な支援システムの実際を研修してまいりました。そして、佐々木先生が特任教授をされている川崎医療福祉大学大学院修士課程TEACCHコースにてTEACCHの基本技能や自閉症における医療的な基礎を教わりました。

私は施設現場やケースワーカーをしている際に、小さなお子様から成人までの、様々な困難や悩みに対する相談を通じて、多くの出会いと感動を経験させて頂きました。

人が豊かな社会生活を送るためには、関わりのある人たちとの肯定的なつながりが必要だと感じています。発達障がいのご本人や家族にとっても同じことで、ご本人が抱える悩みを理解し、温かく関わり続けることが安心感と自信を与え、自尊心を育てるのだと思っています。

これからの通所施設支援の役割は、利用者の施設での活動のみを支援するのではなく、自宅での生活も含め、生活をトータルに評価し、保護者のニーズや利用者のニーズをしっかりと汲み取り、個別支援計画に反映し、支援しなければいけない時代になったと言えます。
言わば、通所施設が生活支援員や他の専門職員という障がい者支援施設の資源を生かし、地域の障がい者支援センターとしての役割をはたす時代が来たのです。

我々ソシオワークもこのような時代の流れを感じ取り、障がい者の方々に信頼される施設となるべく、職員と利用者、保護者が信頼関係を築きつつ、一歩一歩理想の施設づくりに向かって歩みを進めてまいります。

社会福祉法人 池田てぞろ福祉会
理事長 狩野洋一